研究業績
① 編 著
２００７年１月 『理性への問い』、現代カント研究１０、晃洋書房（檜垣良成氏との共編著）
→ 本編著には論文「善くあろうという根本態度－純粋実践理性と道徳の究極根拠－」が掲載されている。
② 分 担 執 筆 （単行本所収の論文）
１９９５年 ３月 シェ－ラ－の「世界開在性」をめぐって （峰島旭雄編『思想史を読む』［叢書パイデイア］北樹出版、所収）
１９９７年 ７月 意志と選択意志とにおける自由 ― カントとラインホルト ― （久呉高之、湯浅正彦編『自由と行為』現代カント研究第６巻、晃洋書房、所収）
１９９８年 １月 カント倫理学の一視点 ― 社会倫理の現代的課題のために ―（峰島旭雄教授古稀記念論集『東西における知の探究』北樹出版、所収
２００１年５月 生命倫理学の領域的拡大 ― 「問題発見型」の倫理学へ ―（峰島旭雄編『２１世紀への思想』北樹出版、所収）
２００８年１０月 グローバル化する都市生活における環境倫理（寺田俊郎・舟場保之編『グローバル・エシックスを考える 「九・一一」後の世界と倫理』梓出版社、所収）
２００９年８月 人権と人間愛（日本カント協会編『カントと人権の問題』日本カント研究１０、理想社、所収）
③ 研 究 論 文
１９８５年 ３月 カントの実践哲学における「目的」の概念（卒業論文概要）（「フィロソフィア」第72号、早稲田大学哲学会）
１９８９年 ７月 カントの「客観的目的」の概念（「哲学世界」第12号、早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻）
１９９０年 1月 純粋実践理性の弁証性について（早稲田大学大学院「文学研究科紀要」別冊第16集）
１９９２年 4月 カントの「関心」の概念（「哲學」第42号、日本哲学会）
１９９４年１２月 カント倫理学と「習慣」の問題（「哲学世界」第17号、早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻）
１９９６年 3月 カントの「傾向性」論（「フィロソフィア」第83号、早稲田大学哲学会）
１９９９年8月 「格率」倫理学再考（「理想」第663号、理想社）
２０００年4月 倫理的「共生」観念の再検討 ― 社会福祉を媒介とした環境倫理学へ ―（「研究紀要」第30号、日本大学経済学研究会）
２０００年１月 「中間に在るもの」としての人間 ― ジンメルの場合 ―（「理想」第664号、理想社）
２００１年５月 環境問題対策への動機づけの問題 ―南北問題との類似性から―（拓殖大学論集（241）「人文・自然・人間科学研究」第5号、拓殖大学人文科学研究所）
２００１年１２月 環境倫理における人間の尊厳（「哲学世界」第24号、早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻）
２００３年２月 誠実さという問題 ― カント倫理学形成史への一視点 ―（早稲田大学大学院「文学研究科紀要」第48輯）
２００３年３月 社会倫理としての環境倫理（「紀要」第33号、日本大学経済学部経済科学研究科）
２００４年３月 善意という問題 ― 「純粋理性の実践的使用」について ―（「フィロソフィア」第91号、早稲田大学哲学会）
２００４年１２月 カントと環境倫理（「別冊情況（特集 カント没後２００年）」、情況出版）
２００５年３月 都市生活者の環境倫理（「人間環境論集」第5巻第1号、法政大学人間環境学会）
２００６年２月 尊厳と連帯 ― コミュニティケア倫理のために ―（早稲田大学大学院「文学研究科紀要」第51輯）
２００６年１２月 倫理的強制という問題 ― 環境倫理と「自己自身に対する義務 ―」（「情況１１/１２」、情況出版）
２００７年３月 カント「永遠平和論」の一問題 ― 生き生きした平和と墓場の平和―（「フィロソフィア」第94号、早稲田大学哲学会）
２００８年２月 連帯という問題 ― 社会倫理の一原理 ―（早稲田大学大学院「文学研究科紀要」第53輯）
２００９年３月 Faktum und Dialektik der reinen praktischen Vernunft. - Das Innerste der Grundhaltung des Gutseinwollens - （「フィロソフィア」第96号、早稲田大学哲学会）
２０１０年２月 Vertrauen als ein Prinzip der Sozialethik - Die Perspektive des 6. Praeliminarartikels zum ewigen Frieden - （「哲学世界」第32号、早稲田大学大学院文学研究科哲学コース）
２０１０年３月 信頼と永遠平和 －カント『永遠平和のために』を手がかりに －（拓殖大学論集（277）「人文・自然・人間科学研究」第23号、拓殖大学人文科学研究所）
２０１１年２月 Die weltbuergerliche Freiheit in der globalen Informationsgesellschaft （「哲学世界」第33号、早稲田大学大学院文学研究科哲学コース）
２０１１年５月 利害関心と信頼（「国士舘哲学」第15号、国士舘大学哲学会）
２０１１年１０月 実践哲学の第三層―カントの「規範的人間学」構想―（「哲学論集」第40号、上智大学哲学会）
２０１２年２月 批評主義と世界市民的倫理学―大西祝研究のために―（「早稲田大学史紀要」第43号、早稲田大学史資料センター）
２０１２年２月 グローバル・エシックスにおける「自己自身に対する義務」（早稲田大学大学院「文学研究科紀要」第57輯）
２０１２年３月 「幸福」という問題―カント徳義務体系における幸福の位置（「倫理学年報」第61号、日本倫理学会）
２０１２年12月 カント倫理学における「方法の逆説」と人権の問題（「近世哲学研究」第16号）
２０１３年２月 震災と実践哲学の「第三層」 （「哲学世界」第35号、早稲田大学大学院文学研究科哲学コース）
④ 研 究 発 表 （研究会での発表を含む）
１９８８年１１月 カントにおける傾向性と性向の概念（早稲田大学哲学会哲学部会秋季研究発表会、於 早稲田大学）
１９９１年 ２月 カントの「格率」倫理学（インターユニヴァーシティ哲学研究会、於 大正大学）
１９９１年 ６月 カントの「関心」の概念（日本哲学会第50回大会、於 東京大学）
１９９３年１１月 カントとラインホルト（日本カント協会第18回学会、於 東京都立大学）
１９９３年１２月 意志と選択意志とにおける自由（カント研究会第73回例会、於 上智大学）
１９９４年１０月 カントの「傾向性」論（日本倫理学会第45回大会、於 日本女子大学）
１９９５年 １月 傾向性の地位（カント研究会第85回例会、於 上智大学）
１９９７年 ３月 共同体は道徳のために何ができるか ― カント『宗教論』の一視点 ―（カント研究会第108回例会、於 上智大学）
１９９９年９月 環境問題と南北問題の同型性 ― 環境倫理学の見地から ―（日本環境共生学会第2回研究発表大会、於 日本大学）
２００１年７月 環境倫理における人間の尊厳（Forum fuer Geisteswissenschaft･Nagoya第6回例会、於 南山大学）
２００３年１０月 不安と理性（「９．１１」を多角的に考える哲学フォーラム第6回、於 上智大学）
２００３年１０月 哲学・倫理学教育の未来 ― 教育改革の嵐の中で ―（日本倫理学会第54回大会ワークショップ、於 静岡大学）
２００４年６月 善くあろうという根本態度 ― 純粋実践理性と道徳の究極根拠 ―（カント研究会第184回例会、於 埼玉大学東京ステーションカレッジ）
２００５年６月 道徳原理「密輸入説」の行方（合評会「中島義道著『悪について』岩波新書）（カント研究会第193回例会、於 埼玉大学東京ステーションカレッジ）
２００５年１１月 多様性と平和 ― カント『永遠平和のために』の一問題 ―（拓殖大学人文科学研究所主催第1回研究会、於 拓殖大学）
２００５年１２月 グローバル・エシックスと自然環境 ― 都市生活とケア的関係 ―（グローバル・エシックス研究会/「９．１１」を多角的に考える哲学フォーラム、於 明治学院大学）
２００７年１１月 Der Begriff der Solidaritaet als einer ethischen Aufgabe（Ethik im Zeitalter der Globalisierung, Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn）
２００８年１月 Faktum und Dialektik der reinen praktischen Vernunft. Das Innerste der Grundhaltung des Gutseinwollens （Deutsch-japanisches Kant-Kolloquium, Universitaet Frankfurt am Main）
２００８年７月 世界市民的連帯 ― カント的社会倫理学のために ―（２００８年度早稲田大学哲学会、於 早稲田大学）
２００８年９月 Die weltbuergerliche Freiheit in der globalen Informationsgesellschaft Weltbuergerbegriff im Zeitalter der Globalisierung, 2. Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn）
２００８年１１月 人権と人間愛 （シンポジウム「カントと人権の問題」）（日本カント協会第33回大会、於 九州大学）
２００９年８月 Vertrauen als ein Prinzip der Sozialethik: Die Perspektive des 6. Praeliminarartikels zum ewigen Frieden (Der ethische Universalismus im Zeitalter der Globalisierung, 3. Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn）
２０１０年７月 カントにおける規範的人間学の可能性 （生命・環境倫理における「尊厳」・「価値」・「権利」に関する思想史的・規範的研究 平成２２年度第１回研究会、於 桜美林大学）
２０１０年８月 Humanitaet und normative Anthropologie: Zur ethischen Verantwortung in der globalisierten Welt (Die ethische Verantwortung im Zeitalter der Globalisierung, 4. Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn)
２０１０年１２月 利害関心と信頼（国士舘大学哲学会、於 国士舘大学）
２０１１年８月 Pflichten gegen sich selbst in der globalen Etihk, (Die Ethik im Zeitalter der Globalisierung Ⅱ, Zehn Jahre nach dem 11 September 2001, 5. Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn)
２０１１年１０月 「幸福」という問題―カント徳義務体系における幸福の位置―（日本倫理学会大会、於 富山大学）
２０１２年６月 震災と実践哲学の「第三層」（早稲田大学総合人文科学研究センターシンポジウム「聴きとる術―震災後の人文学」、於 早稲田大学）
２０１２年７月 カントと「方法の逆説」の批判機能（京都ヘーゲル読書会、於 徳島大学）
２０１２年８月 Menschenrechte in Hinsicht auf das >Paradoxon der Methode< bei Kant(Menschenrechte im Zeitalter der Globalisierung, 6. Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn)
２０１３年３月 安全保障、多様性、連帯ーヨーロッパ統合と人権（哲学的人権概念研究会研究集会、於 早稲田大学）
２０１３年４月 信頼と人権（総合人文科学研究センター、「信頼社会」研究、第１回研究会、於 早稲田大学）
２０１３年８月 Vertrauen und Menschenrechte in der globalisierten Welt, (Menschenrechte im Zeitalter der GlobalisierungⅡ, 7.Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Europazentrum der Waseda-Universitaet Bonn)
２０１４年9月 Legalität und Moralität in Hinsicht auf die Menschenrechte, (Die Frage nach den Menschenrechten -Recht und Moral-), 8.Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium, Waseda-Universitaet, Tokyo.
⑤ 翻 訳
１９９７年 ５月 Ｈ. Ｍ. バウムガルトナー『有限な理性』晃洋書房（長島隆、多田茂、河村克俊の三氏と共訳）
１９９７年５月 Ａ. ピーパー『倫理学入門』文化書房博文社（越部良一、中山剛史の二氏と共訳）
１９９８年６月 Ｊ. ジーモン「概念－内－存在」（坂部恵・Ｇ.シェーンリッヒ・加藤泰史・大橋容一郎編『カント・現代の論争に生きる』（上）理想社、所収）
１９９９年３月 Ｄ.マクミラン「知識学としての芸術 －モダニズム、ポスト・モダニズム、そしてその彼方へ－21世紀における芸術とこころ、そのスコットランド的展望」（『現代のエスプリ』「＜こころ＞の時代としての21世紀－比較文化の視座から」号、至文堂、所収）
２００２年７月 「コリンズ道徳哲学」、『カント全集２０ 講義録Ⅱ』岩波書店 、所収
２００４年１２月 「日本」、ツェードラー編『学術大百科事典』第１４巻所収（「ドイツ啓蒙主義の日本像に関する各種文献の翻訳―「人間性の探求」と「異文化理解」の事例研究のために―」（前編）、福井大学医学部研究雑誌、第５巻第１号・第２号合併号）
２０１１年３月 M.ルッツ=バッハマン、A.ニーダーベルガー編『平和構築の思想 グローバル化の途上で考える』梓出版社（舟場保之氏との共同監訳）
２０１３年１月 W. ケアスティング『自由の秩序―カントの法および国家の哲学』（舟場保之氏・寺田俊郎氏監訳）
２０１３年４月 Ａ. ヴェルマー『倫理学と対話―道徳的判断をめぐるカントと討議倫理学』（加藤泰史氏監訳）
⑥ 教 科 書（分担執筆）
２００１年９月 環境保護の倫理 ― 環境倫理（伴博・遠藤弘編『第三版 現代倫理学の展望』勁草書房、所収）
２００５年４月 正義論（小坂国継・岡部英男編『倫理学概説』ミネルヴァ書房、所収）
２００５年４月 カント・フィヒテ（小坂国継・岡部英男編『倫理学概説』ミネルヴァ書房、所収）
２０１２年５月 正義論の展開（小坂国継・本郷均編『概説 現代の哲学・思想』ミネルヴァ書房、所収）
２０１２年５月 応用倫理学に召喚されるカント（有福孝岳・牧野英二編『カントを学ぶ人のために』世界思想社、所収）
２０１２年７月 環境倫理と尊厳―「かけがえがない」とはどういうことだろうか―（直江清隆・越智貢編『生きるとは―高校倫理からの哲学１』岩波書店）
２０１２年８月 カントの定言命法とその批判（直江清隆・越智貢編『正義とは―高校倫理からの哲学３』岩波書店）
２０１２年９月 ヒューム、カントにおける自由の探求（直江清隆・越智貢編『自由とは―高校倫理からの哲学４』岩波書店）
⑦ 項 目 執 筆
１９９６年１２月 菅野覚明・山田忠彰監修『用語集 倫理』清水書院
１９９７年１２月 有福孝岳・坂部恵編集顧問『カント事典』弘文堂
２００２年１２月 近藤均他編『生命倫理事典』太陽出版
⑧ 書 評
２００５年９月 倉本香著『道徳性の逆説』（日本カント協会編『批判哲学の今日的射程』日本カント研究６、理想社、所収）
２０１０年５月 寄川条路編『グローバル・エシックス』（図書新聞、２９６４号）
⑨ 論 文 紹 介
１９９８年３月 ラリー・メイ「集団的無行動と責任」（『生命・環境・科学技術倫理研究Ⅲ』千葉大学、所収）
２００３年２月 ルトガー・ホンネフェルダー「人間のゲノムが分かるようになると、私たちは何を知ることになるのか？ ヒトゲノム研究の挑戦」（『独仏生命倫理研究資料集』（上）千葉大学、所収）
２００４年２月 ルトガー・ホンネフェルダー「人格と人間の尊厳」（『続・独仏生命倫理研究資料集』（上）、千葉大学、所収）
⑩ 文 献 目 録
１９９９年９月 日本におけるカント文献目録（一九九五－一九九七年）（抄） （佐藤労、菅沢龍文の二氏と共同作業）（長倉誠一、加藤泰史、大橋容一郎編『超越論的批判の理論』現代カント研究第7巻、晃洋書房、所収）
⑪ その他
２００５年３月 環境倫理を阻害するもの（研究ノート）（「環境思想研究」Vol.1、環境思想研究会）
２００６年３月 カントの講義録（資料）（「カント全集」別巻、岩波書店）
２００８年９月 グライフスヴァルト学会報告（「日本カント研究」９、日本カント協会）
以 上